LINE公式アカウントで全員に同じ内容を送り続けると、興味がない人にもメッセージが届きます。その結果、クリックされない配信が増え、ブロックや配信コストの増加につながりかねません。

セグメント配信とは、友だちの属性や行動に合わせて、必要な人だけにメッセージを届ける方法です。LINE公式アカウントでは「絞り込み配信」という名称で利用できます。

セグメント配信と一斉配信の違い

比較項目一斉配信セグメント配信
配信先原則として友だち全体条件に合う友だちだけ
内容全員に同じ案内興味・属性・行動別に変更
向いている用途重要なお知らせ商品案内、再案内、地域別告知
注意点不要な人にも届く条件と対象人数の確認が必要

一斉配信が悪いわけではありません。営業時間の変更や全員に関係する重要なお知らせには一斉配信が向いています。一方、商品案内やセミナー募集など、興味が分かれる内容はセグメント配信が向いています。

先生と生徒の会話で考えるセグメント配信

生徒:友だち全員に送った方が、多くの人に見てもらえませんか?

先生:届く人数は増えますが、興味がない人にも届きます。大切なのは配信数ではなく「必要な人に届いたか」です。

生徒:最初から細かく分ける必要がありますか?

先生:いいえ。最初は「興味があるテーマ」や「購入前・購入後」など、2〜3種類から始めれば十分です。

LINE公式アカウントだけで使える2つの絞り込み

1. 属性で絞り込む

年齢、性別、地域、利用しているOS、友だちになってからの期間などで配信先を絞ります。ただし、これらはLINEの利用状況から推定された「みなし属性」です。本人が入力した正確なプロフィールとは限りません。

2. オーディエンスで絞り込む

過去のメッセージを開封した人、リンクをクリックした人、特定の経路から友だち追加した人など、行動をもとに配信対象を作ります。「セミナー案内をクリックした人だけに締切案内を送る」といった使い方ができます。

LINE公式アカウントの属性絞り込みには、ターゲットリーチ数や絞り込み後の推計人数に条件があります。管理画面に表示される対象人数を、配信前に必ず確認してください。

拡張ツールを使うと何が変わる?

Lステップやエルメなどの拡張ツールを使うと、アンケート回答、診断結果、購入履歴、個別相談の申込み、タグ、最終反応日など、より細かな条件で友だちを分けられます。

方法得意なこと向いている段階
LINE公式アカウント属性・オーディエンスによる基本的な絞り込みまず小さく始めたい
拡張ツール回答・タグ・行動・購入状況を組み合わせた配信導線を細かく改善したい

機能数だけで決めるのではなく、「何を知って、どの案内を出し分けたいか」を先に決めましょう。拡張ツールの役割はLINE拡張ツールの主要機能でも解説しています。

すぐ使えるセグメント配信の設定例

セミナー・個別相談

  • セミナー案内をクリックした人:開催内容や締切を案内
  • 申込み済みの人:参加方法とリマインドを案内
  • 参加済み・未申込みの人:個別相談の案内

店舗・サロン

  • 初回来店前:アクセスや持ち物を案内
  • 来店済み:次回来店の目安を案内
  • しばらく来店がない人:近況確認や再来店のきっかけを案内

オンライン商品・講座

  • 未購入:悩み別の事例や無料コンテンツを案内
  • 購入済み:利用方法やサポートを案内
  • 実践済み:次の商品や個別支援を案内

失敗しないための3つの注意点

条件を細かくしすぎない

最初から10種類以上に分けると、管理や文章作成が複雑になります。まずは「興味テーマ」「購入前後」「申込み状況」など、成果に直結する条件から始めましょう。

対象人数と除外条件を確認する

配信前に、対象人数が想定と合っているか確認します。購入済みの人へ購入案内を送らないなど、「誰に送るか」と同じくらい「誰を除外するか」が重要です。

結果を一斉配信と比較する

開封率、クリック率、申込み数、ブロック数を見て、一斉配信より改善したかを確認します。数字の見方はLINE公式アカウントの分析機能を参考にしてください。

セグメント配信を始める手順

  1. 配信の目的を1つ決める
  2. 必要な条件を2〜3種類に絞る
  3. 対象人数と除外対象を確認する
  4. 少人数でテストする
  5. 開封・クリック・申込み・ブロックを比較する

配信頻度はLINE公式アカウントの配信頻度は週何回?、配信時間は配信タイミング完全ガイドもあわせて確認すると、運用計画を作りやすくなります。

まとめ

  • セグメント配信は、必要な人へ必要な内容を届ける方法
  • LINE公式アカウントでは属性とオーディエンスで絞り込める
  • 拡張ツールでは回答・タグ・購入状況などを組み合わせられる
  • 最初は2〜3種類に分け、数字を見て改善する

LINE集客全体の設計から見直したい方は、LINE公式アカウント活用の総合ガイドから順に確認してください。

参考:Lステップ「LINE公式アカウントのセグメント配信」L Message「セグメント配信(絞り込み配信)とは?」LINE Developers「オーディエンスを使う」