LINE公式アカウントで、クリックした人やメッセージを開封した人だけに再配信したいときに使うのが「オーディエンス」です。
一斉配信より対象を絞れるため、関心の高い人へ必要な案内を届けやすくなり、不要な配信通数も抑えられます。ただし、種類によっては50人以上いないと配信に使えないなど、つまずきやすい条件があります。
この記事では、オーディエンスの種類、作り方、使えないときの確認点、セグメント配信との違いを、初めての方にも分かるように解説します。
LINE公式アカウントのオーディエンスとは
オーディエンスとは、ユーザーの行動やデータを条件にまとめた配信対象のグループです。
たとえば、過去の配信で「個別相談の案内」をクリックした人だけをまとめ、その人たちへ日程の追加案内を送れます。全員へ同じ内容を繰り返し送るより、興味のある人へ絞ったほうが自然です。
LINE公式アカウントの管理画面では、[データ管理]→[オーディエンス]から作成します。
オーディエンスの主な種類
メッセージクリック
過去に配信したメッセージ内のリンクをクリックした人を対象にします。商品ページを見た人、予約ページを開いた人、無料診断を試した人など、具体的な行動をした人への再案内に向いています。配信に利用するには、オーディエンスサイズが50以上必要です。
メッセージインプレッション
過去のメッセージを開封した人を対象にします。リンクは押していないものの、内容には目を通した人へ補足を送りたいときに使えます。こちらも配信に利用するには50人以上が必要です。
予約
「LINEで予約」を経由して予約した人を対象にします。予約前の人と予約済みの人を分け、予約済みの人へ持ち物や来店前の案内を送る、といった運用ができます。LINE公式アカウントと予約サービスを連携した後のデータが対象です。
ユーザーIDアップロード
Messaging APIで取得したユーザーIDを、TXTまたはCSV形式でアップロードして作成します。外部システムの顧客データと連携する運用向けで、初心者が最初に使う機能ではありません。
ウェブトラフィック
計測タグやLINE Tagを設置し、Webサイト上の行動をもとに作成します。特定の商品ページを見た人、申込完了ページまで到達した人などを分けられます。タグの設置が必要で、配信に使うにはオーディエンスサイズ50以上が必要です。
オーディエンスの作り方
- LINE Official Account Managerへログインする
- [データ管理]→[オーディエンス]を開く
- [作成]を押す
- オーディエンスタイプを選ぶ
- 内容が分かる名前を付ける
- 対象となる配信や条件を選び、保存する
名前は「クリックした人」のように曖昧にせず、「2026年9月_個別相談ページクリック」のように、時期と行動が分かる形にすると管理しやすくなります。
作成直後は「準備中」と表示される場合があります。有効になるまで数時間かかることがあり、必要人数に達していない場合は準備中のまま更新されません。
作ったオーディエンスを配信に使う方法
メッセージ作成画面で配信先を[絞り込み]にし、[オーディエンス・過去の配信]から利用するオーディエンスを選びます。
対象に含めるだけでなく、除外する設定も可能です。たとえば「商品ページをクリックした人」を含め、「購入完了した人」を除外すれば、未購入者だけへのフォローができます。
1つのメッセージには、オーディエンスを10個まで追加できます。複数の条件に同じ友だちが含まれていても、同じメッセージが重複して送られることはありません。
50人未満で使えないのはなぜ?
オーディエンスを作れたのに配信先として選べない場合、まず人数を確認してください。
メッセージクリック、メッセージインプレッション、ウェブトラフィックは、原則としてサイズが50以上にならないと配信に利用できません。複数のオーディエンスを掛け合わせる場合も、掛け合わせ後が50人以上で、各オーディエンスに含まれる有効な友だちが50人以上必要です。
小規模アカウントでは、条件を細かく分けすぎると50人に届きません。最初は「クリックした人」のように条件を広めにし、人数が増えてから細分化するのが現実的です。
「準備中」のまま変わらないときの確認点
- 対象人数が50人以上か
- 元にした配信でクリックや開封が発生しているか
- 作成から数時間たっているか
- 有効な友だちが対象になっているか
- オーディエンスの有効期限が切れていないか
チャットタグとウェブトラフィック以外のオーディエンスは、新規作成から180日間が有効期間です。期限切れ後は配信に使えず、期限切れから1か月後に自動削除されます。
オーディエンスとセグメント配信の違い
セグメント配信は、年齢、性別、地域などの属性や、あらかじめ分けたグループへ配信する考え方です。オーディエンスは、その配信先を作る方法の一つです。
オーディエンスは「リンクを押した」「メッセージを開いた」といった実際の行動を使える点が強みです。一方、属性だけでは興味の強さまで分からない場合があります。
両方を使うときは、最初から複雑にしすぎないことが大切です。まず一つの行動で分け、反応を見てから条件を追加してください。
セグメント配信の基本は、関連記事「LINE公式アカウントのセグメント配信とは?一斉配信との違い・分け方・設定例」でも詳しく解説しています。
初めてなら、この3つから始める
1. 商品・サービスページをクリックした人
関心が明確なので、よくある質問、事例、申込期限の案内と相性が良い対象です。
2. 予約ページを開いたが申し込んでいない人
操作方法や空き状況を補足します。強い売り込みではなく、不明点を解消する内容にします。
3. 購入・予約済みの人を除外する
すでに行動した人へ同じ案内を送り続けないだけでも、受け手の違和感と無駄な配信を減らせます。
まとめ
LINE公式アカウントのオーディエンスは、ユーザーの行動に合わせて配信先を作る機能です。
最初は「クリックした人を含める」「購入済みの人を除外する」の2つから始めると、仕組みを理解しやすくなります。使えないときは、50人以上という条件、準備時間、有効期限を確認してください。
LINE公式アカウントの運用全体を整理したい方は「LINE公式アカウント運用ガイド」、配信後の数字を確認したい方は「LINE公式アカウントのデータ分析機能とは?」もあわせてご覧ください。

