LINE公式アカウントのリッチメニュー分析とクリック率改善を解説する図

LINE公式アカウントのリッチメニューを作ったものの、「どのボタンが押されているのか分からない」「デザインを変えるべきか判断できない」と悩んでいませんか。

リッチメニューは、設置して終わりではありません。LINE公式アカウントの分析画面では、表示回数やクリック数、クリック率をエリアごとに確認できます。数字を見ながら改善すると、予約、問い合わせ、商品ページなど、本当に見てほしい場所へ友だちを案内しやすくなります。

この記事では、リッチメニュー分析の見方と、数字を次の改善へつなげる手順を分かりやすく解説します。

リッチメニュー分析で確認できる5つの数字

LINE公式アカウントの管理画面では、リッチメニューごとに次の数字を確認できます。

指標意味
インプレッションリッチメニューが表示された回数
インプレッションユーザーリッチメニューを表示した友だちの人数
クリック各エリアがクリックされた回数
クリックユーザー各エリアをクリックした友だちの人数
クリック率クリックユーザー数をインプレッションユーザー数で割った割合

同じ人がリッチメニューを何度も開くと、インプレッションの「回数」は増えます。そのため、何人が見たかを知りたいときは、インプレッションユーザーを確認しましょう。

クリック率は、リッチメニューを見た人のうち、どれだけの人が実際にボタンを押したかを見る数字です。

クリック率 = クリックユーザー数 ÷ インプレッションユーザー数 × 100

たとえば、500人がリッチメニューを表示し、50人が予約ボタンを押した場合、クリック率は10%です。

リッチメニューの分析画面を開く方法

パソコン版のLINE Official Account Managerでは、次の順番で確認します。

  1. LINE Official Account Managerへログインする
  2. 対象のアカウントを選ぶ
  3. 上部メニューの「分析」を開く
  4. 左側またはプルダウンから「リッチメニュー」を選ぶ
  5. 調べたいリッチメニューと期間を選ぶ

期間の初期値は30日間です。キャンペーン前後を比較したいときは、同じ日数で期間をそろえると判断しやすくなります。パソコン版では、設定した期間のデータをCSVでダウンロードすることもできます。

数字が表示されない3つの原因

1. クリックした人数が20人未満

指定期間にクリックした人数が20人未満の場合、リッチメニューの数値は表示されません。設置直後や友だち数が少ない段階では、故障ではなく集計条件を満たしていない可能性があります。

期間を少し長くして確認し、それでも表示されない場合は、ボタンの分かりやすさや案内方法を見直しましょう。

2. Messaging APIで設定している

LINEヤフーの公式マニュアルでは、Messaging APIで設定したリッチメニューの統計情報は管理画面に表示されないと案内されています。外部ツールでリッチメニューを設定している場合は、そのツール側の計測機能も確認してください。

3. 対象期間やリッチメニューが違う

複数のリッチメニューを保存している場合、別のメニューを表示していることがあります。分析対象のタイトルと表示期間が、実際に使ったものと一致しているか確認しましょう。

クリック率を見たあとの改善方法

大切なのは、数字の高い・低いだけで良し悪しを決めないことです。ボタンの目的と、クリック後の行動を一緒に見ます。

状態考えられる原因最初に試す改善
表示は多いがクリックが少ないボタンの意味が伝わらない「詳しくはこちら」を「無料相談を予約」に変える
一部のボタンだけ押されない優先順位や配置が弱い重要なボタンを上段・中央へ移す
クリックは多いが申込が少ない遷移先との内容が合っていないボタンとリンク先の約束をそろえる
全体のクリックが少ない情報が多く迷わせているボタン数を減らして目的を絞る
同じ人が何度も開く必要な情報へすぐ着けないFAQや予約までの手順を短くする

ボタン名は「行動」が分かる言葉にする

「サービス」「メニュー」「詳細」だけでは、押したあとに何が起きるか分かりません。

  • サービス → サービス内容を見る
  • 予約 → 空き日時を確認する
  • 相談 → LINEで無料相談する
  • 特典 → 無料テンプレートを受け取る

このように、友だちが次の行動を想像できる言葉に変えます。

一度に変えるのは1か所だけ

色、配置、ボタン名、リンク先を同時に変更すると、何が効いたのか分からなくなります。まずは最も重要なボタンを1つ選び、変更前後を同じ期間で比較しましょう。

エルわかならリッチメニューを人ごとに最適化できる

LINE公式アカウントの標準分析では、リッチメニュー全体やエリアごとの表示回数、クリック数、クリック率を確認できます。一方で、「誰がどのボタンを押したのか」「その人に次は何を案内すべきか」まで細かく把握して運用したい場合は、拡張ツールが役立ちます。

エルわかでは、リッチメニューを単なるリンク集ではなく、友だち一人ひとりに合わせて動く集客導線として設計できます。

人ごとに表示するリッチメニューを分けられる

友だちの属性、興味、行動、購入状況などに合わせて、表示するリッチメニューを分けることが可能です。

たとえば、初めて登録した人には「サービス紹介・無料特典・よくある質問」を表示し、個別相談を検討している人には「相談予約・事例・料金案内」を表示します。すでに商品を購入した人には、サポートや会員向け情報を中心にしたメニューを見せることもできます。

全員に同じ画面を見せるのではなく、その人が今必要としている入口を用意できるため、迷いや無駄なタップを減らせます。

タブ型リッチメニューでホームページのように整理できる

エルわかでは、複数のメニューを切り替えられるタブ型リッチメニューを作れます。

「ホーム」「サービス」「事例」「問い合わせ」のように情報をタブで分ければ、LINEのトーク画面が小さなホームページのような役割を持ちます。1枚のリッチメニューへ多くのボタンを詰め込まずに済み、友だちが目的の情報を探しやすくなります。

どの人がどのボタンを押したか分かる

エルわかでは、リッチメニュー内のボタンを押した人を把握し、その行動を次の配信や案内に活用できます。

たとえば「料金を見る」を押した人には料金に関する補足を案内し、「事例を見る」を押した人には近い業種の事例を届ける、といった運用が可能です。全体のクリック率だけでなく、友だちごとの興味や行動を踏まえた細かな分析ができるようになります。

このように、リッチメニューの表示、クリック、クリック後の案内を一つにつなげることで、必要な人へ必要な情報を届けやすくなります。

クリック率だけでは成果を判断できない

リッチメニューのクリック率が上がっても、予約や問い合わせが増えなければ、集客導線としては未完成です。

次の3段階で確認すると、改善する場所が見えてきます。

  1. リッチメニューが表示された
  2. 目的のボタンがクリックされた
  3. 予約・相談・購入などの成果につながった

LINE公式アカウントの標準分析だけでは、友だち一人ひとりがクリック後にどう動いたかまで追いにくい場合があります。そこで、流入経路、興味、クリック、申込状況をタグや顧客情報として整理できる拡張ツールを使うと、誰に何を案内すべきか判断しやすくなります。

全員に同じ案内を送り続けるのではなく、「予約に興味がある人」「商品を見た人」「まだ何も押していない人」に分けることが、配信数と機会損失を減らす近道です。

リッチメニュー改善を月1回の習慣にする

おすすめは、毎月同じ日に次の4項目を記録することです。

  • インプレッションユーザー数
  • 重要ボタンのクリックユーザー数
  • 重要ボタンのクリック率
  • クリック後の予約・相談・購入数

数字を記録したら、「今月は予約ボタンの文言だけ変える」のように改善を1つ決めます。派手な作り直しより、小さな検証を続ける方が、読者が本当に求めている導線へ近づけます。

LINE公式アカウント全体の数字を確認したい方は、LINE公式アカウントの分析機能の見方もあわせてご覧ください。リッチメニューの作り方から見直したい方は、LINE集客に効果的なリッチメニュー作成術が参考になります。

また、配信や導線設計を全体から整理したい場合は、LINE公式アカウント活用の総合ガイドへ進んでください。

まとめ

リッチメニュー分析では、表示回数、表示ユーザー数、クリック数、クリックユーザー数、クリック率を確認できます。

数字が表示されないときは、まず「クリックした人数が20人未満ではないか」「Messaging APIで設定していないか」「分析対象の期間とメニューが合っているか」を確認しましょう。

そして、クリック率だけで終わらず、予約、相談、購入までつながったかを見ることが重要です。

「どの数字から直せばよいか分からない」「友だちごとに案内を分けたい」という方は、LINEで現在のリッチメニューや配信状況をお聞かせください。

参考資料