LINE公式アカウントを最大限に活用するためには、管理画面にある分析機能を使ってみましょう。
本記事では、LINE公式アカウントの分析機能の基本的な使い方を中心に、その活用方法や対処法について解説していきます。
分析機能を賢く活用すれば、より効果的なLINE公式アカウントの運用ができ、マーケティング戦略の精度を高めることができます。
LINE公式アカウントの分析機能とは?
LINE公式アカウントの分析機能とは、アカウント運営者が利用状況に関するさまざまなデータを閲覧できる機能です。
友だち追加数やブロック数、メッセージの開封率など、多岐にわたるデータを確認することが可能で、効果的なメッセージや配信時期の改善策を立てることができます。
この機能では、ダッシュボードを通じてアカウント全体の概要を一覧で確認できます。
友だち追加数や属性情報、追加経路などの詳細な分析が可能で、これらのデータを基にターゲットリーチの最適化を図っていきましょう。
また、メッセージ通数や配信概要など、送信したメッセージの効果測定も行えます。
これらを活用することで、LINE公式アカウントの運用をより効果的に行うことができ、顧客とのコミュニケーションを深めることが可能です。
LINE公式アカウントの分析結果を確認する
https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/insight/
LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) 分析 – ダッシュボードマニュアル|LINEヤフー for Business
LINE公式アカウントの分析ページでは、友だち追加数やブロック数、メッセージ通数などその他さまざまなデータを確認できます。
まず、分析ページがどのような役割を持っているのかについて解説していきます。
ダッシュボード
「ダッシュボード」は、アカウント全体の概要を一覧で確認できる画面です。
確認できる内容は、「メッセージ」「友だち」「チャット」の概要で、7日間と30日間の各サマリーの統計を確認することができます。
友だち追加数やメッセージ開封率などのデータを一覧で確認し、効果的なマーケティング戦略を策定するための重要な情報を得ましょう。
友だち
「友だち」とはLINE公式アカウントを登録してくれているユーザーのことで、アカウント運用を行っていく上で欠かせない存在です。
この分析機能では、友だちの追加数、属性情報、追加経路を確認することができます。
ターゲットリーチとは友だちの中でも、アカウントをブロックされておらず、LINEサービスの利用頻度が高く、属性などの推測が可能な友だちの人数を示しています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
概要
「友だち」分析の概要ページでは、友だち追加数、ターゲットリーチ、ブロック数などの日付別データを確認できます。
また、アカウントの成長傾向を把握し、運用戦略の調整やコミュニケーション改善が可能です。
ページを開いた際は、直近7日間の数値が表示されています。
属性
「属性」では、ターゲットリーチの性別、年齢、地域などのデータが確認できます。
このデータを参考にして、ターゲットに合わせたコンテンツ最適化や効果的なマーケティング戦略の策定、それぞれの属性に合わせたコミュニケーションが可能です。
また、ターゲットリーチが少ない場合は不明という表示内容になります。
追加経路
「追加経路」では、どの経路からユーザーが追加されたかを確認することができます。
また、ブロックした経路を確認することも可能です。
ユーザーの主な追加経路を分析することで、マーケティング戦略を最適化しましょう。
プロフィール
「プロフィール」では表示回数や訪問ユーザー数を確認することができます。
この情報を用いて、プロフィールの魅力度や関心度を測定、改善策を立てることが可能です。
閲覧数やユーザー層の分析を通じて、ターゲットに合わせたコンテンツ最適化も実施できます。
ユニークユーザー(UU)とはプロフィールを表示したユーザー数で、表示された回数(ページビュー)とは異なりますので分析の際は注意しましょう。
メッセージ通数
「メッセージ通数」では、配信済みのメッセージ配信数を確認できます。
配信頻度やユーザー反応を分析して効果的なメッセージ戦略を策定できます。
特定期間のメッセージ効果を測定し、将来のキャンペーンやプロモーション計画に活用しましょう。
メッセージ配信
「メッセージ配信」では、配信メッセージごとの開封数、インプレッション数、クリック数を確認できます。
この機能は「概要」と「詳細」の二つの画面で構成されています。
それぞれ具体的に解説していきましょう。
概要
概要画面では、メッセージの一覧と開封数、クリック数を総じて計測を行い、どのメッセージが効果的か、最適な配信時間帯を分析できます。
これにより、コミュニケーション戦略を改善し、反応率やクリック率からユーザーの関心やニーズを把握し、メッセージ内容の改善に活用できます。
詳細
「詳細」では、メッセージの開封数、開封率、クリック数、クリック率、動画再生数などのメッセージデータを時系列で確認できます。
メッセージの効果を詳細に分析することで、効果的なメッセージやユーザーに受け入れられやすいコンテンツを特定し、今後の戦略やコンテンツ改善に活用できます。
ステップ配信
「ステップ配信」では、ステップ配信の機能によって送られたメッセージの配信数やアクションの完了率の確認ができます。
どのステップやメッセージが反応を得ているかを理解し、効果的なステップ配信シナリオを構築し、ユーザーのエンゲージメント向上に役立てる戦略を立てることが可能です。
あいさつメッセージ
「あいさつメッセージ」とは、友だち登録をして最初に表示されるメッセージのことです。
この項目では、あいさつメッセージのクリック回数や表示回数を確認する事が可能です。
そのためこのデータによって、あいさつメッセージの効果測定をし、ユーザーに関心を持ってもらえるメッセージの傾向を理解しましょう。
リッチメニュー
「リッチメニュー」は、トークルームのキーボードエリアにカスタマイズ可能なメニューを表示する機能です。
この分析機能では、設定した各エリアのクリック回数や表示回数を確認することができます。
ユーザーの閲覧環境によってはキャッシュが残り、設定期間外にリッチメニューが表示されることがありますので、実際の数値とは若干の差異が生じる場合がありますので注意しましょう。
チャット
「チャット」ページでは、チャットトークの機能を使用したメッセージの分析が可能です。
ユーザーと1対1で行ったメッセージの数や応答数を確認でき、コミュニケーションの傾向や需要を把握することができます。
メッセージの数や数値の変化からユーザーの関心やニーズを分析し、より効果的なコミュニケーションに生かしましょう。
LINE VOOM
「LINE VOOM」とは、LINEアプリ内の「VOOM」アイコンからアクセスできるプラットフォームで、ユーザーが投稿したショート動画や画像を無料で閲覧できます。
分析機能では、アカウントから投稿した内容の「インプレッション数」、「クリック数」、動画の「再生数」などを確認できます。
クーポン
「クーポン」とは、アカウント内で配信したクーポンの開封者数や使用者数を確認し、クーポンの魅力度やユーザー反応を測定できます。
開封経路分析から効果的なプロモーション手法を把握し、マーケティング戦略に活用可能ですが、重複カウントの可能性には注意が必要です。
予約
「予約」では、LINE公式アカウントを経由した店舗予約数や来店数を確認し、キャンペーン効果や顧客反応を測定できます。
ただし、LINE外での予約やキャンセルは反映されず、予約サービス未連携のアカウントでは利用不可です。
ショップカード
「ショップカード」では、カード発行数やポイント使用ユーザー数を確認し、利用状況や顧客関心度を測定できます。
ポイント分布図から顧客の利用傾向を把握し、プロモーションやリワードの改善に活用できます。
LINE公式アカウントの分析で外部流入はチェックできる?
LINE公式アカウントの外部流入をチェックするためには、分析ページの「友だち」の項目を確認しましょう。
「友だち」の中にある「追加経路」では、どういった経路を辿って公式アカウントの登録に到達したかを計測することができます。
また、X(旧Twitter)などのSNSや動画配信サービス、ブログなどの各種メディアから登録された場合、何も設定を行っていないと「外部流入」としてひとまとめに計測されるため、詳細な分析をしたい場合は「友だち追加経路を設定」という項目より設定を行っておきましょう。
LINE公式アカウントの分析機能の注意点
LINE公式アカウントの分析機能を使用するにあたって、注意しておくべき点がいくつか存在しますので、事前に把握しておきましょう。
まず一つ目は、分析データはリアルタイムではなく、ある程度遅延して反映されるということです。
例えば、属性情報は3日前後、ステップ配信は1日前後など、リアルタイムに計測されない数値がいくつか存在します。
また、ショップカードの機能は公開を停止すると停止日以降の数値確認ができませんので、その点も注意しておきましょう。
そして二つ目に注意しておくべき点は、「予約」機能の設定についてです。
予約機能の分析を行う場合、予約サービスとLINE公式アカウントの連携が事前に完了している必要があります。
予約サービスの分析を行いたいと考えていたり、運用中で上手く数値が反映されないという場合、設定に不備がないかチェックしましょう。
最後に大切なのは、ユーザーの情報は個別に詳細な分析をすることはできないということです。
どの友だちがどのコンテンツをクリックしたか、また誰がどんなメッセージを開封したかという個別の情報を調べることはできませんので、詳細に分析したい場合は公式の用意している分析機能とは別の拡張ツールを利用しましょう。
まとめ
LINE公式アカウントの分析機能について詳しく解説しました。
分析機能によって閲覧できる友だちの情報は、マーケティング戦略を考える上で大きな指標となります。
特に重要なのは、友だちの追加数やメッセージ開封率など、分析機能で得たデータを正しく解析するということです。
基本使用料が無料で、なおかつ簡単に開設することができるLINE公式アカウントは、非常に便利なビジネスツールです。
メッセージ機能や投稿機能を上手に活用し、新規顧客獲得やサービスの発信に役立てていきましょう。